きのうは、北海道・奥尻島の地震・津波から13年目でした。200人近くの方がたがお亡くなりになった災害でした。地震の後の火事・大津波が連日トップニュースとして伝えられていました。今でも地震直後の津波情報に注意がいく様になったのは、この頃からだったと思います。この災害の中心である、奥尻島で生き残った島民の中に、旅行者で海中写真家の中村征夫氏もいたことは、あまり知られていないと思う。海好きでダイヴィングをやられる方なら、ご存知の筈、東京湾の海中写真をライフワークとし、世界中の海を潜り、写真集・著書やダイヴィング雑誌のコラム・特集記事、TVなどのにも頻繁に出演されています。僕は、偶然とある雑誌で、氏の生々しい体験談を目にすることに・・地震発生から数分間が生死の分かれ道となった。逃げろー山、山へ逃げろー、島民たちの叫び声が一斉にあがる。その声に氏も救われる。この島で代々生き続けてきた経験が、多くの人命を救った。後に中村氏は、手元に残った小型カメラのこと、逃げる途中ではぐれた犬との再開、そしてなにより島民たちとの再会を書き綴っていた・・涙があふれた・・