質屋さん その2

記憶がはっきりしないけれど、運転免許証を持たないわたしは最初知人に質草をわたし、知人の名前で金にしてもらったのだと思う。なにせお互い貧乏だったし、しかも質屋で作ったお金でおごって貰った借りを返さなければいけない、そんな感情があったわけで、わたしも質屋でお金ぐらい作っておごってやりたいと思ったのでしょうきっと。そんな仲の知人と会わなくなったのは彼の顔利きで何軒かの質屋をひとりで通えるようになってからのように記憶する。質屋の使い方を教えてくれ去っていった彼の名前は忘れてしまった・・・
そのころ知り合ったひとたちは彼に限らず、氏素性は関係なかった。特にパチンコ屋での出会いはただ勝ったか負けたかだけである。気が合えばメシぐらいは、時には酒も飲む。ただそれだけのことだった
時代は手玉が自動送りになり、手打ちハンドルの台が徐々に少なくなりだした頃のこと・・・ははは