広島に住み出してからまもなく、質屋通いする知人に出会ったことを今も覚えている。質と大きな染め抜きの暖簾が定番の質屋さん。千田町にまだ広島大学(国立)キャンパスがあったせいか千田町、鷹の橋界隈にある質屋さんは学生諸君にやさしいということで、人情があるということなのでしょう、知人もよく利用していた。身分証が必要なことは当然で、知人はモノによってあっちこっちの質屋に出向き、急なお金を用立てていた。一応は社会人で私もそうであったのでお金の貸し借りは可能な間柄だったのですが、その知人の美学かはたまたわたしへのいたわりだったのか、とにかくお互い貧乏だった。ほかにも貧乏な知人は沢山いた。もう名前も顔も覚えていないけれど質屋で用立てたお金でメシをおごって貰った。一緒に朝から晩までパチンコもしたし、徹麻雀も・・その後わたしも質屋さんにやっかいになることに・・そのはなしはまた今度・・ははは