神田山荘の帰り

前回は市民病院前、基町で降り紙屋町で買い物して帰ったけれど、今回は横川で下車し開店から33年を数えるという「トータス」というお店でうどんを食べた。横川駅正面左に位置し大通りからコンクリート塀の門を抜けると広い駐車スペースがありほぼ満車状態だ。強化ガラスでできた自動ドアから店内に入ると演歌が流れている。左右に長く広がっている絨毯に足を乗せきょろきょろと店内を見渡す。左側のスペースは予約席と書かれた札が寂しく掛けられている。右に視点を移すと店内中央部だけが薄暗くシャンデリアの照度のせいだとわかる。そのまま後ろに向きを変えて帰ることも可能だったけれど何故か奥の自然光の差し込む窓際になんの躊躇もなく座ったのは遠い記憶のせいだろうか、昼下がりの時間帯にしては個人の客やグループ客が丁度いい感じで居たからだろうか・・ベテランのウエイトレスさんの注文に応じるとお金を先払いさせられた。ここの店は食券制なのだ。しかしお客の差し出すお金を自動販売機で食券に換えうどんを持ってきてくれるのは注文を訊きにきてくれた、勿論水も持ってきてくれたその定員さん。ちょっと引っかかるが、これがここの流儀なのだろう。かけが500円で肉うどんは550円、この値段設定も不思議。むすびがふたつと小鉢つきが900円のセット価格。結局肉と山菜を注文・・窓越しにメルヘンチックな石造が記憶に引っかかるも定かでない若かったころの広島来たての曖昧な記憶・・うどんを食べ終わるまでにお水が二度継ぎ足されるそのサービスが心地よくまた来てもいいな・・なんて・・しかし誰に連れてきてもらったのかな?・・・